001~100(あ~かく)

001 相碁井目 あいごせいもく
人の実力の差はさまざまで、何をするにも力の差はあるものだということ。

002 悪因悪果 あくいんあっか
悪い行いには必ず悪い報いがあるということ。

003 悪事千里 あくじせんり
悪いことは評判になりやすいというたとえ。

004 悪戦苦闘 あくせんくとう
困難を乗りこえようと非常な努力をすること。

005 悪木盗泉 あくぼくとうせん
悪事に染まるのを戒める語。また、悪事に染まること。

006 浅瀬仇波 あさせあだなみ
思慮の浅い人は、とかくとるにたりない小さなことにも大さわぎすることのたとえ。

007 可惜身命 あたらしんみょう
体や命を大切にすること。

008 安居危思 あんきょきし
平穏無事なときにも、万一の場合を考えて常に用心を怠らないことが重要であること。

009 安居楽業 あんきょらくぎょう
置かれた状況などに心安らかに甘んじ、自分の仕事を楽しんですること。

010 安車蒲輪 あんしゃほりん
老人をいたわり手厚く遇するたとえ。

011 安分守己
あんぶんしゅき 身のほどをわきまえて生きること。

012 唯唯諾諾 いいだくだく
物事のよしあしにかかわらず、なんでもはいはいと承知すること。相手の言葉に逆らわずおもねること。

013 夷険一節 いけんいっせつ
順境にも逆境にも節操を変えないこと。

014 意志薄弱 いしはくじゃく
自分の明確な意志をもたないさま。

015 医食同源 いしょくどうげん
日常の食事に注意することが、病気予防の最善の策であるということ。

016 以身殉利 いしんじゅんり
つまらない人間は自分の利と欲のためにのみ生きるということ。

017 以心伝心 いしんでんしん
文字や言葉によらず心と心で通じ合うこと。

018 一意専心 いちいせんしん
ひたすら一つのことに心を集中すること。

019 一飲一啄 いちいんいったく
人が分に安んじてそれ以上求めないことのたとえ。

020 一期一会 いちごいちえ
生涯に一度だけ会うこと。また、生涯に一度限りであること。一生に一度のことと考えてそのことに専心する意。

021 一言芳恩 いちごんほうおん
ひとこと声をかけてもらったことを忘れず、感謝すること。

022 一汁一菜 いちじゅういっさい
質素な食事のたとえ。

023 一樹百穫 いちじゅひゃっかく
人材の育成は、大きな利益をもたらすこと。

024 一諾千金 いちだくせんきん
約束を重んじるたとえ。

025 一日不食 いちにちふしょく
毎日、仕事に従事してからでないと食事をとらないこと。

026 一念発起 いちねんほっき
あることを成し遂げようと決意すること。

027 一暴十寒 いちばくじっかん
努力が少なく怠ることが多いのを戒めた語。

028 一夜十起 いちやじっき
人間は、私情や私心に左右されること。

029 一葉知秋 いちようちしゅう
わずかな兆しから、物事の衰亡や大勢を察知すること。

030 一粒万倍 いちりゅうまんばい
わずかなものから多くの利益を得るたとえ。

031 一竜一猪 いちりょういっちょ
学ぶと学ばぬとによって著しく賢愚の差ができることのたとえ。

032 一了百了 いちりょうひゃくりょう
一つのことが解決すれば、すべてが解決すること。また、一つのことから万事を推測すること。

033 一労永逸 いちろうえいいつ
一度苦労すれば、長くその利を得られること。また、わずかの苦労で多くの安楽が得られること。

034 一家団欒 いっかだんらん
家族が集まってむつまじく楽しむこと。

035 一口両舌 いっこうりょうぜつ
前に言った内容とくい違うことを平気で言うこと。

036 一刻千金 いっこくせんきん
時間の貴重なことのたとえ。

037 一壺千金 いっこせんきん
ふだんは価値がないものでも、時と場合によっては、それがはかり知れないほど役に立つこと。

038 一視同仁 いっしどうじん
差別することなくすべての人を見て愛すること。

039 一宿一飯 いっしゅくいっぱん
通りすがりにちょっと世話になること。

040 一生懸命 いっしょうけんめい
命がけでものごとにあたること。いちずに苦心すること。

041 一所懸命 いっしょけんめい
真剣にものごとに打ち込むこと。

042 一心同体 いっしんどうたい
複数の人間が心を一つにして一人の人間のように固く結びつくこと。

043 一心不乱 いっしんふらん
一つのことに心を集中して他のことに心を奪われないこと。

044 一寸光陰 いっすんのこういん
ほんのわずかな時間のこと。

045 一寸丹心 いっすんのたんしん
うそいつわりのないまごころ。自分のまごころを謙遜していう語。

046 一朝一夕 いっちょういっせき
ほんのわずかな期間。非常に短い時間のたとえ。

047 一長一短 いっちょういったん
長所もあり短所もあり、完全ではないこと。

048 一飯千金 いっぱんせんきん
わずかな恵みに対しても十分な恩返しをすること。

049 一飯之恩 いっぱんのおん
一回の食事をごちそうになった恩義。ほんの少しの恵み。

050 一筆抹殺 いっぴつまっさつ
よく考えることなく、事実や存在を全面的に否定すること。

051 一片氷心 いっぺんのひょうしん
清く澄みきった心境のこと。

052 威風堂堂 いふうどうどう
威厳に満ち溢れてりっぱなこと。気勢が大いに盛んなこと。

053 緯武経文 いぶけいぶん
文武両道を重んじて国を治めること。

054 韋編三絶 いへんさんぜつ
書物を繰り返し読むこと。読書や学問に熱心なたとえ。

055 倚門之望 いもんのぼう
子を思う母の愛情のこと。

056 因果応報 いんがおうほう
人の行いの善悪に応じてその報いがあらわれること。

057 飲河満腹 いんかまんぷく
人にはそれぞれ分があり、分相応に満足すべきことをいう。

058 飲水思源 いんすいしげん
物事の基本を忘れないたとえ。また、世話になった人の恩を忘れないこと。

059 陰徳陽報 いんとくようほう
人知れずよい事をする者には、必ずはっきりしたよい報いがあるということ。

060 隠忍自重 いんにんじちょう
苦しみなどをじっとこらえて軽々しい行動をとらないこと。

061 内股膏薬 うちまたこうやく
定見がなく、その時の都合であっちについたり、こっちについたりすること。

062 烏鳥私情 うちょうのしじょう
親に孝養をつくしたいという気持ちのこと。

063 運斤成風 うんきんせいふう
人間離れしたすばらしい技術のこと。

064 雲心月性 うんしんげっせい
名声や利益を求めることなく、超然としていること。

065 雲翻雨覆 うんぽんうふく
世の人の態度や人情がうつろいやすいことのたとえ。

066 英華発外 えいかはつがい
内面にかくれている美しさやすぐれた面が表に現れること。

067 栄枯盛衰 えいこせいすい
人や家などの栄えることと衰えること。

068 英雄欺人 えいゆうぎじん
傑出した能力をもつ人間は、すぐれたはかりごとで常人の考えつかない手段・行動をとるものであるということ。

069 益者三楽 えきしゃさんごう
有益な三つの楽しみ。

070 益者三友 えきしゃさんゆう
交わってためになる三種類の友人。

071 越俎之罪 えっそのつみ
自分の分をこえて他人の権限を侵す罪。

072 越鳥南枝 えっちょうなんし
故郷が懐かしく忘れがたいこと。

073 猿猴取月 えんこうしゅげつ
身のほど知らずが身を滅ぼすたとえ。

074 掩耳盗鐘 えんじとうしょう
浅はかな考えや知恵で自分を欺くたとえ。

075 鳶飛魚躍 えんぴぎょやく
自然の本性に従いおのずから楽しみを得ることのたとえ。

076 偃武修文 えんぶしゅうぶん
戦争をやめ、学問や教育によって平和な世の中にすること。

077 縁木求魚 えんぼくきゅうぎょ
不可能なことのたとえ。

078 円木警枕 えんぼくけいちん
苦労して一生懸命勉学に励むこと。

079 遠慮会釈 えんりょえしゃく
他人のことを考えて応対をつつましく控え目にすること。

080 遠慮近憂 えんりょきんゆう
先々のことを見通して行動しないと、身近なところに心配ごとが生じるということ。

081 岡目八目 おかめはちもく
はたで見ているほうが、当事者よりも情勢を正確に判断できること。

082 屋上架屋 おくじょうかおく
無駄なことを繰り返すたとえ。また、真似ばかりして独創性のないたとえ。

083 温厚篤実 おんこうとくじつ
穏やかであたたかく誠実なこと。

084 温故知新 おんこちしん
前に習ったことや昔の事柄を復習し考えて新たな道理や知識を会得すること。

085 温柔敦厚 おんじゅうとんこう
あたたかさがあり、やさしく手厚いこと。孔子が『詩経』の教化の力を評価した語。

086 怨親平等 おんしんびょうどう
怨み敵対する者も憎まず、親しい者でもえこひいきしない。

087 解衣推食 かいいすいしょく
人に慈悲を施すこと。また、人を重用すること。

088 改過自新 かいかじしん
自分の過ちを改めて、気分を新たにすること。

089 開巻有益 かいかんゆうえき
読書は大変ためになるものだということ。

090 下意上達 かいじょうたつ
下の者の考えや気持ちが、上位の人によく通じること。

091 開心見誠 かいしんけんせい
まごころをもって人に接し、隠しだてをしないこと。

092 街談巷語 がいだんこうご
世間のつまらないうわさ。

093 開物成務 かいぶつせいむ
物を開発し、事業を成就させること。また、人知を開いて成功に導くこと。

094 開門揖盗 かいもんゆうとう
みずから原因を作ってわざわいを招くこと。

095 柯会之盟 かかいのめい
約束を果たして、信頼を得ること。

096 下学上達 かがくじょうたつ
手近で初歩的なことから学んで、次第に高度で深い道に通じること。

097 蝸牛角上 かぎゅうかくじょう
⇒蝸角之争

098 隔岸観火 かくがんかんか
他人の災難をただ見物するだけで、救いの手をさしのべようとしないこと。

099 格致日新 かくちにっしん
物事の本質を追求して知識を高め、日々向上していくこと。

100 学知利行 がくちりこう
人がふみ行うべき道を、後天的に学んで理解し、そのよさを認め、意識的に仁道を実践すること。

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