101~200(かく~こう)

101 格物致知 かくぶつちち
物事の本質をつきつめて理解し、知識を深めること。

102 家鶏野雉 かけいやち
ありふれた古いものを遠ざけて、珍しくて新しいものを大切にすること。

103 花紅柳緑 かこうりゅうりょく
人の手を加えていない自然のままの美しさのこと。

104 家書万金 かしょばんきん
家族からの手紙は、何よりもうれしいということ。

105 臥薪嘗胆 がしんしょうたん
目的を達成するために機会を待ち、苦労を耐え忍ぶこと。

106 夏虫疑氷 かちゅうぎひょう
見聞のせまい者が、自分の知識以外のものを信じようとしないこと。

107 花朝月夕 かちょうげっせき
春秋の季節の楽しみをいう。

108 花鳥風月 かちょうふうげつ
自然の風景・風物。自然の美しさのたとえ。

109 割鶏牛刀 かっけいぎゅうとう
とるにたりないことを、大げさな方法で処理することの戒め。

110 我田引水 がでんいんすい
自分の都合のいいように、考えたり事を進めたりすること。

111 禍福倚伏 かふくいふく
わざわいと幸せは互い違いにやってくるものだということ。

112 禍福無門 かふくむもん
わざわいや福はその人自身が招くものだということ。

113 我武者羅 がむしゃら
向う見ずにひたすら突き進むこと。

114 画竜点睛 がりょうてんせい
物事の最も大切なところ。物事を完成させるための最後の大切な仕上げ。

115 臥竜鳳雛 がりょうほうすう
才能を持ちながら機会がなくて実力を発揮できない者のこと。

116 頑固一徹 がんこいってつ
一度決めたらあくまでも意地をはって押し通すこと。

117 眼光紙背 がんこうしはい
読解力が高いこと。

118 眼高手低 がんこうしゅてい
理想は高いが実力が伴わないこと。また、批評はうまいが創作力がないこと。

119 玩人喪徳 がんじんそうとく
人を軽くみてあなどると、自分の徳を失うことになるということ。

120 寛仁大度 かんじんたいど
心が広くて慈悲深く、度量が大きいこと。

121 韓信匍匐 かんしんほふく
大きな目的のために一時の屈辱にも怒りを押さえ恥を忍ぶこと。

122 肝胆相照 かんたんそうしょう
互いに心の底から理解しあって深くつきあうこと。

123 邯鄲之歩 かんたんのほ
自分本来のものを忘れて、やたらに他人のまねをしたため、両方ともうまくいかなくなってしまうたとえ。

124 管仲随馬 かんちゅうずいば
聖人の知恵を借りること。

125 玩物喪志 がんぶつそうし
無用なものに熱中して、本業がおろそかになること。

126 頑廉懦立 がんれんだりつ
高潔な人格に感化されて、良い方向にむかうこと。

127 気宇壮大 きうそうだい
心構えや発想が大きくて立派なこと。

128 危言危行 きげんきこう
言葉を正しくし、品性のある行いをすること。また、厳しい言行のこと。

129 気骨稜稜 きこつりょうりょう
自分の信念をゆるぎなく貫こうとする態度のこと。

130 貴耳賤目 きじせんもく
人から伝え聞くことを重んじて、自分が実際に目にすることを軽んずること。また、伝え聞いている過去を重んじ、現在を軽視すること。

131 疑事無功 ぎじむこう
疑いながら事を行うようでは、成功は期待できないということ。

132 机上之論 きじょうのろん
机の上の考えだけで実際には役に立たない意見や考え。

133 疑心暗鬼 ぎしんあんき
疑いの心があると、なんでもないことにまで不安や恐怖を覚えるようになってしまうこと。

134 奇想天外 きそうてんがい
思いもよらないような奇抜なこと。

135 喜怒哀楽 きどあいらく
人間の持っているさまざまな感情。

136 季布一諾 きふのいちだく
絶対に信頼できる堅い約束のこと。

137 鬼面仏心 きめんぶっしん
見た目は恐ろしそうだが、本当は心がとてもやさしいこと。

138 脚下照顧 きゃっかしょうこ
身近なことに気をつけるべきこと、自分のことをよく反省すべきことをいう。

139 牛飲馬食 ぎゅういんばしょく
むやみにたくさん飲み食いをすること。

140 救世済民 きゅうせいさいみん
世の中をよくし、人々を苦しみから救うこと。

141 旧態依然 きゅうたいいぜん
昔のままで少しも進歩しないこと。

142 矯角殺牛 きょうかくさつぎゅう
少しの欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうこと。

143 尭鼓舜木 ぎょうこしゅんぼく
人の善言をよく聞き入れること。

144 彊食自愛 きょうしょくじあい
つとめて食事を取って体を大切にすること。

145 共存共栄 きょうぞんきょうえい
互いに助けあって生存し、ともに栄えること。

146 胸中成竹 きょうちゅうのせいちく
事前に成功の見込みをつけ、準備を整えておくこと。

147 仰天不愧 ぎょうてんふき
心にやましいことがなければ、天に対して恥じることはないということ。

148 器用貧乏 きようびんぼう
器用なためにあちこち手を出し、かえって中途半端となり大成しないこと。

149 曲肱之楽 きょくこうのたのしみ
清貧のなかでも、常に正しい道を行う楽しみ。

150 騎驢覓驢 きろべきろ
身近にあるものを、わざわざ他に求めるおろかさのこと。

151 金烏玉兎 きんうぎょくと
日と月のこと。特に月日の速く過ぎる意に用いる。

152 謹厳実直 きんげんじっちょく
きわめてつつしみ深く誠実で正直なこと。

153 謹言慎行 きんげんしんこう
言葉や行いを慎重にすること。

154 勤倹力行 きんけんりっこう
仕事に励み、倹約し、努力して精一杯行うこと。

155 錦上添花 きんじょうてんか
よいもの美しいものの上にさらによいもの美しいものを加えること。

156 空中楼閣 くうちゅうのろうかく
根拠のないこと、現実性に欠けることのたとえ。

157 苦学力行 くがくりっこう
苦労して学問をすること。

158 愚公移山 ぐこういざん
根気よくひたすら努力をすれば最後には必ず成功するというたとえ。

159 苦口婆心 くこうばしん
口をにがくして教えさとすこと。

160 群軽折軸 ぐんけいせつじく
小さい力も数を集めれば大きな力となるたとえ。

161 君子九思 くんしのきゅうし
君子が熟考しなければならない九つのこと。

162 君子三戒 くんしのさんかい
君子が自戒すべき三つの戒め。

163 君子豹変 くんしひょうへん
君子は時の推移に応じて自己変革を遂げ、豹の毛が抜け変わるように鮮やかに面目を一新すること。転じて、節操なく考えや態度をすぐ変えること。

164 鯨飲馬食 げいいんばしょく
一度にたくさん飲み食いすること。

165 形影一如 けいえいいちにょ
仲のよい夫婦のたとえ。また、心の善悪がその行為にあらわれることのたとえ。

166 形影相同 けいえいそうどう
心の善悪がその行為にあらわれるたとえ。

167 傾蓋知己 けいがいのちき
ちょっと語り合っただけなのに古くからの友人のようにうちとけて親しくなるたとえ。

168 軽挙妄動 けいきょもうどう
事の是非をわきまえず、軽はずみに行動すること。

169 鶏口牛後 けいこうぎゅうご
大きな組織に隷属するよりは小さくても人の上に立つ方がよいということ。

170 経世済民 けいせいさいみん
世の中を治め、人民を救うこと。

171 蛍雪之功 けいせつのこう
苦労して勉学に励むこと。

172 軽諾寡信 けいだくかしん
簡単にうけあう者は信用できないということ。

173 敬天愛人 けいてんあいじん
天をおそれ敬い、人を愛すること。

174 軽薄短小 けいはくたんしょう
うすっぺらで中身のないさま。

175 経文緯武 けいぶんいぶ
文武の両道を兼ね備えていること。

176 鶏鳴狗盗 けいめいくとう
つまらないことしかできない人のたとえ。また、つまらないことでも何かの役に立つことがあるというたとえ。

177 形名参同 けいめいさんどう
口で言うことと実際の行動を一致させること。

178 軽慮浅謀 けいりょせんぼう
あさはかな考えや計画。

179 外題学問 げだいがくもん
うわべだけの学問。

180 言易行難 げんいこうなん
口で言うのはたやすいが、言ったことを実行するのはなかなかむずかしいということ。

181 見賢思斉 けんけんしせい
賢人に接したときは見習って自分もそのような人になりたいと思うこと。

182 言行一致 げんこういっち
口で言うことと実際に行うことが一致していること。

183 厳正中立 げんせいちゅうりつ
紛争の際、どちらにも味方しないで、固くかたよらない立場を守ること。

184 懸頭刺股 けんとうしこ
苦学のたとえ。

185 捲土重来 けんどちょうらい
一度失敗した者が、再び勢いを盛り返して巻き返しをすること。

186 堅忍果決 けんにんかけつ
我慢強く堪え忍び、いったん決めると果敢に断行すること。

187 堅忍質直 けんにんしっちょく
我慢強くてまっすぐな気性をしていること。

188 堅忍不抜 けんにんふばつ
意志を固く持ち、どんな困難にも耐え心を動かさないこと。

189 犬馬之労 けんばのろう
主人や他人のために力を尽くすこと。

190 賢良方正 けんりょうほうせい
かしこくて行いが正しいこと。

191 光陰如箭 こういんじょぜん
月日がたつのが速いことのたとえ。

192 行雲流水 こううんりゅうすい
物事に執着せず、自然のなりゆきに任せて行動すること。

193 膏火自煎 こうかじせん
才があることでかえってわざわいに遭うことのたとえ。

194 広廈万間 こうかばんげん
広く大きな家。転じて、貧しい人を庇護すること。

195 厚顔無恥 こうがんむち
あつかましくて、恥知らずなさま。

196 巧偽拙誠 こうぎせっせい
巧みに偽ることと、拙くともまごころがあること。

197 高下在心 こうげざいしん
事が成るか否かは心がけ次第で決まること。

198 巧言令色 こうげんれいしょく
愛想のよいことをいったり、顔色をつくろって、人に媚びへつらうこと。

199 高山流水 こうざんりゅうすい
すぐれて巧みな音楽のこと。また、妙なる演奏のこと。

200 口耳講説 こうじこうせつ
聞いたことをよく消化しないで、すぐにそのまま人に話すこと。

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