401 大信不約 たいしんふやく
ほんとうの信頼関係はあらかじめ約束するような瑣末なものではない。
402 泰然自若 たいぜんじじゃく
何か事が起こっても、落ち着きはらって少しも動じないさま。
403 大智如愚 だいちじょぐ
すぐれて知恵のある賢者は、人前で自分の才能をひけらかすことがないから、ちょっと見たところ愚者のように見えるということ。
404 大智不智 だいちふち
本当にすぐれた知者はそれをあらわにせず一見無知のように見えるということ。
405 大同小異 だいどうしょうい
細かい点に違いはあるが、だいたいは同じであること。
406 戴盆望天 たいぼんぼうてん
二つのことを一度に実現させるのは無理だということ。
407 多岐亡羊 たきぼうよう
方針が多すぎて選択に迷うたとえ。
408 多言数窮 たげんすうきゅう
言葉数が多ければ、その結果としてたびたび困窮するということ。
409 他山之石 たざんのいし
自分の反省になる他人のまちがった言動。
410 打草驚蛇 だそうきょうだ
よけいなことをして、かえってつまらない災難を受けること。
411 多蔵厚亡 たぞうこうぼう
欲深い者は人間関係をそこなって、やがてはすべてを失ってしまうということ。
412 断鶴続鳧 だんかくぞくふ
生まれつきの自然のあり方に手を加え損なうこと。
413 断機之戒 だんきのいましめ
学問は中途で放棄してしまってはなんにもならないという教え。
414 断金之交 だんきんのまじわり
非常に強い友情で結ばれていること。
415 胆大心小 たんだいしんしょう
大胆でしかも細心の注意を払うこと。
416 築室道謀 ちくしつどうぼう
意見ばかり多くてまとまらず、物事が実現しないこと。
417 竹頭木屑 ちくとうぼくせつ
役に立たないもののたとえ。また、細かなもの、つまらないものでも役立つことがあるのでおろそかにしないこと。
418 竹馬之友 ちくばのとも
幼友達。
419 知行合一 ちこうごういつ
本当の知は実践を伴わなければならないということ。
420 智者一失 ちしゃのいっしつ
どんなに知恵がある人でも、時には過失があるということ。
421 知者不言 ちしゃふげん
物事をほんとうに知っているものは言わないものだ。
422 知者楽水 ちしゃらくすい
知恵のある人は、知が滞ることなく自由に働き、そのさまが水に似ているので、水を好んで楽しむということ。
423 知小謀大 ちしょうぼうだい
力もないのに大きなことを企てること。
424 知崇礼卑 ちすうれいひ
真の知者は学識が増せば増すほど、へりくだって礼を尽くすものだということ。
425 知足安分 ちそくあんぶん
高望みをしないこと。
426 知足不辱 ちそくふじょく
節度を超えた欲望をもつことを戒めたもの。
427 地平天成 ちへいてんせい
世の中が平穏で、万物が栄えること。また、地変や天災がなく、自然界が穏やかなこと。
428 着眼大局 ちゃくがんたいきょく
ものごとを全体として大きくとらえること。
429 忠言逆耳 ちゅうげんぎゃくじ
忠告は聞きにくいものだが、自分にとって真にためになるものだということ。
430 智勇兼備 ちゆうけんび
知恵と勇気をともに持つこと。
431 抽薪止沸 ちゅうしんしふつ
わざわいなどの問題を根本から解決すること。
432 中途半端 ちゅうとはんぱ
物事がきちんとかたづかないこと。
433 中流砥柱 ちゅうりゅうのしちゅう
困難にあってもびくともせず、節義を曲げない人物のたとえ。
434 朝過夕改 ちょうかせきかい
あやまちを犯せばすぐに改めるたとえ。
435 鳥語花香 ちょうごかこう
鳥の鳴き声と花の香り。春ののどかな風物をいう。
436 朝三暮四 ちょうさんぼし
目先の違いにこだわり、事柄の本質を理解しないこと。
437 長袖善舞 ちょうしゅうぜんぶ
事前に周到な準備がしてあれば事は成功しやすいということ。
438 朝種暮穫 ちょうしゅぼかく朝植えて暮れには収穫すること。*方針が一定しないこと。
439 長鞭馬腹 ちょうべんばふく
強大な力があっても、思わぬ手近なところに力が及ばないことがあるということ。また、長すぎたり大きすぎて役に立たないこと。
440 長目飛耳 ちょうもくひじ
広く情報を収集し、物事を深く鋭く判断すること。
441 長幼之序 ちょうようのじょ
年長者と年少者の間にある、当然守らなければならない社会的、道徳上の秩序のこと。
442 朝令暮改 ちょうれいぼかい
命令や法令がすぐに変わって定まらないこと。
443 直情径行 ちょくじょうけいこう
周囲の状況や相手の気持ちにかまわず、自分の思ったとおりにふるまうこと。
444 猪突猛進 ちょとつもうしん
目的にむかってがむしゃらに突き進むこと。
445 沈思凝想 ちんしぎょうそう
物事を深く考え、じっと思いをこらすこと。
446 沈思黙考 ちんしもっこう
沈黙して深くじっと考えこむこと。
447 痛定思痛 つうていしつう
過ぎ去った苦難を振り返り、いまの戒めとする意。
448 低頭傾首 ていとうけいしゅ
頭を低くして、身をつつしむこと。
449 適材適所 てきざいてきしょ
その人の能力に適した地位や任務につけること。
450 轍鮒之急 てっぷのきゅう
危険や災難がさしせまっていることのたとえ。
451 天衣無縫 てんいむほう
飾りけがなく自然であること。
452 天涯比隣 てんがいひりん
故郷を遠く離れていても、すぐとなりにいるような親しい関係のこと。
453 点滴穿石 てんてきせんせき
わずかな力でも積み重なると非常に大きな力を発揮すること。
454 天罰覿面 てんばつてきめん
悪いことをすると、天の下す罰がすぐに現れること。
455 天網恢恢 てんもうかいかい
天は公平で決して悪人・悪事を見のがさないということ。
456 当意即妙 とういそくみょう
機転をきかせて、その場にあった対応をすること。
457 灯火可親 とうかかしん
涼しい秋は、あかりの下で読書するのに適しているということ。
458 陶犬瓦鶏 とうけんがけい
格好ばかりで役に立たないもののたとえ。
459 桃紅柳緑 とうこうりゅうりょく
紅の桃の花と緑あざやかな柳におおわれた春景色の美しさのこと。
460 桃三李四 とうさんりし
物事を成しとげるには、それなりの年月がかかること。
461 同床異夢 どうしょういむ
同じ仲間や同じ仕事をしているものでも、考え方や目的がちがうことのたとえ。
462 同声異俗 どうせいいぞく
人は本性は同じでも後天的な教育や環境によって品行に差を生じるたとえ。
463 道聴塗説 どうちょうとせつ
学問や知識を正しく理解しないで、いいかげんに知ったかぶりをして他人に話すこと。
464 投桃報李 とうとうほうり
善に対して善で報いることのたとえ。
465 東奔西走 とうほんせいそう
仕事や用事のため四方八方忙しく走りまわること。
466 等量斉視 とうりょうせいし
すべての人々を平等に扱うこと。
467 独学孤陋 どくがくころう
師匠や学問上の友もなく一人で学ぶと、見識が狭くひとりよがりでかたくなになる。
468 得魚忘筌 とくぎょぼうせん
目的を達すると、それまで役に立ったものを忘れてしまうこと。
469 読書三到 どくしょさんとう
読書に大切な三つの心得のこと。
470 読書三余 どくしょさんよ
読書をするのに最も都合のよい三つの余暇のこと。
471 読書尚友 どくしょしょうゆう
書物を読んで、昔の賢人を友とすること。
472 読書百遍 どくしょひゃっぺん
むずかしい書物でも繰り返して読めば意味がわかってくる意。
473 読書亡羊 どくしょぼうよう
ほかのことに気をとられて肝心な仕事をおろそかにすること。
474 独断専行 どくだんせんこう
自分一人の判断で勝手に物事を行うこと。
475 独立独歩 どくりつどっぽ
他人に影響されることなく、自分の信ずる道を進むこと。
476 得隴望蜀 とくろうぼうしょく
人間の欲望には限りがないということ。
477 駑馬十駕 どばじゅうが
才能のない者でも、たえず努力すれば才能のある者に肩を並べることができるということ。
478 土木形骸 どぼくけいがい
体を自然の土や石のようにする。人が飾らず自然のままでいることをいう。
479 二人三脚 ににんさんきゃく
二人が互いに助け合って事に当たること。
480 能鷹隠爪 のうよういんそう
人よりすぐれた能力をもつ人はその力量をやたらに人前で誇示するようなことはしないということ。
481 吠影吠声 はいえいはいせい
根拠がないようなことでも、誰かが言い始めると世間の人がさも本当のことのように言い広めること。
482 売剣買牛 ばいけんばいぎゅう
戦争をやめて、武器を売り牛を買って、農業を盛んにすること。
483 吠日之怪 はいじつのあやしみ
見識の狭い者が、すぐれた言行をわけもわからず疑って非難すること。
484 背水之陣 はいすいのじん
必死の覚悟で事に当たること。また、後にひけない困難な状況や立場のこと。
485 破顔一笑 はがんいっしょう
顔をほころばせて、にっこり笑うこと。
486 白雲孤飛 はくうんこひ
旅先で親を思うことのたとえ。
487 博学審問 はくがくしんもん
幅広く学び、深く詳しく問いただすこと。
488 博学篤志 はくがくとくし
学問をする場合の教え。また、学問が広く熱心なこと。
489 莫逆之交 ばくぎゃくのまじわり
互いに心に逆らうことのない意気投合した親友。
490 白砂青松 はくしゃせいしょう
美しい海岸の景色のこと。
491 幕天席地 ばくてんせきち
小さいことにこだわらないこと。また、志の大きいこと。
492 博聞強記 はくぶんきょうき
広く書物に親しみ、内容をよく記憶していること。また、知識が豊富なこと。
493 博文約礼 はくぶんやくれい
広く文献に目を通して学問を修め、礼をもって学んだことをしめくくり実践すること。
494 馬耳東風 ばじとうふう
人の意見や批評を心にとめず聞き流すこと。また、何を言っても反応がないこと。
495 破邪顕正 はじゃけんしょう
不正を打破し正義を守ること。
496 八方美人 はっぽうびじん
誰にも悪く思われないように如才なく振る舞うこと。
497 抜本塞源 ばっぽんそくげん
災いの原因を取り除くこと。
498 破天荒解 はてんこうかい
今まで誰もしなかったことにはじめて成功すること。型破り。
499 氾愛兼利 はんあいけんり
すべての人々をあまねく愛し、利益をともに広く分けあうこと。
500 万古長青 ばんこちょうせい
良い関係がいつまでも続くこと。