転禍為福~禍(わざわい)を転じて福となす~

昼食の準備中、味噌汁に入れる大根を切っていたら、なんと!、大根ではなく自分の小指を切って(正確には小指の爪半分ぐらいと先端部分をそぎ落として)しまった。

「あ、しまった!」と思ったのも束の間。みるみるうちに出血。お昼ご飯を待っている父に気づかれないようにと、キッチンタオルや絆創膏を使って止血を試み、なんとか料理を続けようと思ってはみたものの、出血は止まらないどころか量も増え、更にジンジンとしびれまで。

時間はちょうど土曜日のお昼前。今行かないと、午後は休診で、明日は日曜。急遽、父には冷凍保存していた豚まん(肉まん)とポタージュスープを用意して、病院へ行くことに。

以前、父が何度かお世話になったことのある病院の先生が腕のいいやさしい先生だったことを思い出し、連絡をして直行。到着後すぐに診察してもらい、麻酔をかけられ、レーザーのようなもの?(小心者のため目をつぶったままだった<苦笑>)で、あっという間に止血してもらうことができた。自分にとっては、まさにドクターXのような先生。感謝してもしきれない。

お昼過ぎに家に戻り、事の顛末を振り返ると、「包丁の切れが悪くなったなあ、そろそろ研がないとなあ。」と、思いながら切っていて、力を入れすぎていたように思う。実際、ネットで砥石やステンレスの包丁を探していたりしてたが後の祭り。なんでも先送りにしてしまう性格があだとなってしまった。

それと、もうひとつ。
最近ときどき右の脇腹あたりに鈍痛があり、「たまには休肝日をもうけないとなあ。」と思う毎日が続いていた。しかし、朝起きたときはそう思っていても、夕食の時間になると、すっかり忘れ、結局一杯やってしまう酒飲みの悲しい性(さが)。

そんな自分に対し、「言葉では注意ができない仏様や神様が休肝日を設けさせるためにとられた苦肉の策、天からの戒めだったんだ!」と。そう考えると、怪我をしたこともありがたいことと思いはじめた。実際、奇しくも2日間ノンアルコール。おかげで脇腹の痛みもとれたような気がする。

そして、更にもうひとつ。
最近運動不足が気になって、「そろそろウォーキングを始めたい」と思ってはいたものの、その時間帯を確保できるのは夕食後。でも、夕食時にアルコールを飲んでしまうとトイレが近くなってしまって、ウォーキングに出かけられない。「あ、そうか。休肝日だったら、歩ける!」と思いつく。ウォーキングはまだ実行に移してはいないが、なんか目の前がパッと明るくなったような、そんな気がしている。

良き先生との出会いも、まさに、「偶然よりも必然」だったのかもしれない。

2024年3月23日(土)

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