せかいでいちばんつよい国

デビッド・マッキー:作
なかがわ ちひろ:訳
発行所:光村教育図書株式会社
発行年月:2005年4月(第1刷)

出版社からの内容紹介:
 「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするため」に世界中を征服した、ある大きな国の大統領のおはなし。強者のゆがんだ論理を明るいユーモアで皮肉たっぷりに描いた寓話絵本。

随感随筆:
 この絵本の原題は、「THE CONQUERORS」となっていて、直訳すると、「征服者たち」というタイトルになるかと思います。
 大きな国が小さな国を力で征服しようと試みますが、小さな国の人たちのやさしさやその暮らしぶりに接することによって、大きな国の兵士たちの心は、次第に感化されていきます。
 大統領が小さな国から引き上げたとたん、残った見張り役の兵士たちは、さっさと普段着に着替えて、野原や畑に飛び出し、小さな国の人たちと一緒になって働きます。
 「たとえ、兵士であっても、戦争はしたくない。」、そう思わせる場面です。

「せかいでいちばん強い国は?」という問いかけに、子どもたちみんなが、「小さい国!」と答えてくれるようになればと、願わずにはいられません。

*この絵本の紹介は、2022年1月3日に公開したものに加筆し、修正したものです。

 
 

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