作:豊福まきこ
発行所:BL出版
発行年月:2020年3月(第1刷)
出版社からの内容紹介:
春の森で、動物たちがお互いをぎゅっとしながら挨拶をしています。でも、ハリネズミくんはそれができません。とげとげしたハリが嫌いでした。けれど、あるきっかけから「嫌い」を「好き」に変えるため、自ら働き始めます。それは「おくりもの」のかたちになって巡っていきます。
随感随筆:
作者の豊福まきこさんは美術大学を卒業された方で、グラフィックデザイナーやイラストレーターをなさっていたとのこと。背景の描写も素晴らしいですが、動物たちの表情がなんとも愛らしくて見ているだけで心が温まりますし、豊福さんが読者に何を伝えようとしているのかがその表情から伝わってくるようです。
自分の短所に悩むハリネズミくんに対し、「長所もあるよ」ということに気づかせてくれるクマさん。動物たちが種をこえて抱き合う姿。ハリネズミくんの針を花で覆ってあげる動物たちの優しさと思いやり・・・。心に響きました。
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