エイモスさんがかぜをひくと

文:フィリップ・C・ステッド
絵:エリン・E・ステッド
訳:青山 南
発行所:光村教育図書
発行年月:2010年7月(第1刷)

出版社からの内容紹介:
動物園で働くエイモスさん。毎日忙しい仕事の合間をぬって、お友だちの動物と過ごす時間を大切にしています。ところがある日、風邪をひいて仕事をお休みしてしまいました。動物たちはみんな心配でしかたありません。そこで……。

随感随筆:
 とにかく、動物の絵がなんとも愛らしい。そして、随所にさりげなく、ユーモア溢れる動物たちが描かれていてページをめくる楽しさがあります。
 動物園の飼育員エイモスさんが動物の世話と称して、象とチェスをしたりしますが、それがなぜか自然に映ります。あり得ないことですが、それが絵本の面白さ!、というのが伝わってきます。
 エイモスさんが風邪を引いて休んでいるところへお見舞いに行って、普段、エイモスさんが自分たちにしてくれていることをしてあげるところなんかは、まさに「恩返し」。
 この絵本は、お二人でつくった初めての絵本とのこと。そして、絵を担当されているエリンさんはこの絵本がデビュー作にあたるそうです。
 デビュー作というのは、作品に対する思いがちりばめられていて、すごいなあと思いました。
 内容もさることながら、絵本のとりこになる一冊だと思います。


*この絵本は2022年1月3日に一度紹介しましたが、ホームページのリニューアルにあわせて読み直し、加筆・修正しました。

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