六にんの 男たち ― なぜ戦争をするのか?

作:デイビッド=マッキー
訳:中村 浩三
発行所:偕成社
発行年月:1975年9月(初版1刷)、1998年9月(改装15刷)

出版社からの内容紹介:
平和を望みながらも、富を求めて戦争への道を歩んでしまう人間の姿を、ユーモアとペーソスをこめて描く。大人も見てほしい絵本。

随感随筆:
 平和を願い、一生懸命に働く六人の男たち。しかし、その結果、お金持ちになったことで、その財産を泥棒にとられてしまわないかと心配は尽きない。そして、お金に対する欲も深まるばかり。
 せっかく、しばらくは平和に暮らしていたにも関わらず、一羽のカモを狙って放ったにすぎない矢を攻撃されたと勘違い。それがきっかけで戦争が始まり、すべてを失ってしまう。
 「なんて、愚かな!」と思ってしまうが、それと同じようなことが歴史上、繰り返され、そして、今も起きている。
 人間の欲深さと、その欲深さゆえに他人を信頼できなくなるという愚かさ。それをこの絵本は教えてくれているように思う。
 

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