四字熟語「歳寒松柏」の「松」と「柏」の成り立ちなどについて調べていたんですが、調べれば調べるほど、頭の中が混乱してきました<苦笑>。そして、その混乱の原因は植物としての「松」「柏」と、漢字としての「松」「柏」をまとめて解説しようとしていたためということに気づきました。
そこで今回は、「松」と「柏」を漢字という文字の側面からみるのではなく、’植物’という側面からみてみたいと思います。
なお、「柏」は日本と中国とでは別の意味になりますので、ここではいわゆる「かしわ餅」の「かしわ」ではないということを前提にして解説していきます。
では、その’植物’はどのように分類されているかを調べました。まず、大きく分けると、
・水中植物:緑藻類
・陸上植物:コケ植物、小葉植物、シダ植物、種子植物(裸子植物と被子植物)
と分けられます。なお、陸上植物は水中植物が陸に上がって進化したもの、被子植物は裸子植物が進化したものと考えられているそうです。
この分類では「松」「柏」共に裸子植物になります。
そして、裸子植物は次のように分類されます。
・イチョウ類(イチョウ1種のみ)
・ソテツ類
・針葉樹類
・グネツム類(マオウ属、グネツム属、ウェルウィッチア属のみからなる)
ここでは「松」「柏」共に針葉樹類の植物になります。
そして、針葉樹類は次のように分類されます。
・マツ目
・ナンヨウスギ目
・ヒノキ目
この三つのうち、ナンヨウスギ目はかつてマツ目に含まれていたとのことですから、針葉樹類はマツ目、ヒノキ目の二つと考えてもいいかと思います。
これに関しては『教養のための植物学』に次のように書かれてありました。
“現生裸子植物はイチョウ類(イチョウ1種のみ)、ソテツ類、針葉樹類、グネツム類(マオウ属、グネツム属、ウェルウィッチア属のみからなる)の4群に分けられ、その大半が私たちの身近にあるマツ目、ヒノキ目の針葉樹である。”
古代中国で当時このような分類がされていたかどうかはわかりませんが、似ているものをまとめて名前を付けていた(呼んでいた)のではないか、あるいは、現在のように細かく区別はしていなかったのではないか、ということは言えると思います。
つまり、マツ目の針葉樹に「松」、ヒノキ目の針葉樹に「柏」という漢字を当てることによって、松と柏は針葉樹の代名詞のようになったのかもしれません。
以上で、植物としての「松」と「柏」を終わりますが、漢字としての解説はまた後ほど改めて『出直し!漢字学習』のコーナー
・「松」について
・「柏」について
でそれぞれ解説をしますので、そちらをご覧ください。
*参考資料
『教養のための植物学』福田健二[監修]、久保山京子[著]、朝倉書店
『教養のための植物学図鑑』福田健二[監修]、久保山京子[著]、朝倉書店
『博士の自然講座』皿倉山ビジターセンター、NPO法人帆柱自然公園愛護会
https://www.hobashira-aigo.jp/docs/
・森の不思議:第10話「落葉樹と常緑樹のいろんな特性」
・森の不思議:第14話「イチョウの葉は広葉であっても広葉樹ではない・?」
『庭木図鑑 植木ペディア』』
https://www.uekipedia.jp/
・ヒノキ科の樹木
『丹陽社ブログ』有限会社丹陽社 一級建築士事務所
https://www.tanyosha.co.jp/blog/
・木の種類(広葉樹と針葉樹、落葉樹と常緑樹)、2007年09月13日木のはなし
『Wikipediaー木ー』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8

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