修
音読みは、「シュウ・シュ」。
訓読みは、「おさーめる、おさーまる」。
意味は、
①まなぶ(学ぶ)。
②なおす(直す)。つくろう(繕う)
③かざる(飾る)。
④物をまとめる。*書物を編集すること。
⑤ながい(長い)。
といったような意味があります。
この漢字は、
攸(ユウ)+彡󠄀(サン)
という組み合わせでできていますが、「攸(ユウ)」はさらに
人+攴(ボク)
という組み合わせで、「攴󠄀(ボク)」は、
卜(ボク)+又(ユウ、また)
という組み合わせとされています。「又(ユウ、また)」は象形文字で右手を表しますが、一方、
「卜(ボク)」は「象形文字で、うらないのために、亀(かめ)の甲や牛の骨を焼いて得られた割れ目の形にかたどり、うらなう(占う)意味を表します。また、「ボクという音がして割れ目が走る」という意味にも用いられます。」
ということですから、「攴󠄀(ボク)」の上部は、占う意味ではなく、「ボク」という音として用いられているか、あるいは、木の枝や棒状のなにかの形を「卜」という漢字で表しているものと考えられます。いずれにしても、「攸」という漢字は、誰かが誰かを木の枝か棒状のもので打っている・叩いているような場面を表しています。「攸」の一番古い字形は、

です。
「彡󠄀(サン)」という漢字は、いろどり・模様・美しさ・飾りなどに関する意を表す漢字に用いられていますから、「修」の場合でも、誰かが誰かを打ったり叩いたりすることによって指導・矯正しているのだろうと思います。
この「攴󠄀」は「攵」と同字としてみなされていて、「攴󠄀」が漢字の一部として用いられるときは、「攵」の字形が多く使われるようです。
それから、「攸」の真ん中にあるたて棒「|」ですが、これを水の省略形で「みず」の意味とし、「水で洗い清める」といった意味にも用いられるようになっていきました。
「修」には古字があって、その字にはたて棒「|」がありません。
俢
このことから、時代とともに、「俢」にたて棒「|」が加えられて「修」となり、水で洗い清めるという意味が加えられたのだろうと思います。
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