亜:常用漢字、漢検準2級

象形。古代の墓のへやを上から見た形にかたどる。先祖の墓を造って祭る次の世代の意味からか、つぎのものの意味を表す『新漢語林 第二版』。

旧字は「亞」。

訓読みは、亜(つ)ぐ。準じる、第2番目、という意味の他、一説には、背の曲がった人にかたどる、というのもあり、醜い、という意味にとる辞書もある。

熟語に、「亜流(ありゅう)」というのがあり、
①一流をまねるだけで独創性のないもの。また、そのような人。
②同じ流派に属する人。
という意味で、①の場合、マイナスイメージが強い。これが逆になって、「流亜(りゅうあ)」となると、②の意味に使われる他、肩を並べるほどの人物、であったり、実力・能力が同じ程度にすぐれている人、というように、どちらかというと、いい意味で使われるようだ。

亜を含む漢字に、「悪」があるが、これは、お墓に臨んだときの心情を表しているとし、その悼む気持ちであったり、悲しく辛い気持ちから派生して、「悪い」という意味に用いられるようになったと解釈すると、腑に落ちる。
「亞」を背の曲がった人をかたどるとし、醜い+心=悪、と解する辞書もあるが、あまり納得できない。

亜父というのは、「父に次いで尊敬する人、父の次に大事な人」という意味だが、音読みは、「アフ、アホ」。アホとは呼ばないほうがいいような・・・<笑>。

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