きょうのフニフと あしたのフニフ

作・絵:はせがわ さとみ
発行所:佼成出版社
発行年月:2024年4月(第1刷)

出版社からの内容紹介:
ぞうのフニフとわにのワムくんは大の仲よし。
ある日、散歩をしていたフニフは、ひらひらと舞う蝶が、ついこのあいだまであおむしだったと聞いて、ふと気になりました。
「きのうのぼくときょうのぼくって、なにがちがうのかな」。
さっそく、ワムくんに相談してみると、ワムくんは、きいちごのジャムを味見させてくれました。はじめての味に感動したフニフに、ワムくんがいいます。
「きのうのフニフはきいちごのジャムを知らなかったけど、きょうのフニフは知っているね」
「なあんだ、そんなこと」
でも、たしかにそのとおりです。
フニフはワムくんと会話をしながら、つぎつぎに「きのうとは違う自分」を発見していき……。
素敵なメッセージがつまった表題作のほか、「午後三時」「月夜」「きょうのおわりに」を収録。
ともだちっていいな、と思わせてくれる童話『ぞうのフニフとわにのワムくん』の第2弾。

【編集者コメント】
ぞうのフニフの「?」に、わにのワムくんがやさしい言葉で応える、心あたたまる童話の2作目です。
互いを思いやるやりとりが、読者を幸せな気持ちにさせてくれます。

随感随筆:
 とにかく素晴らしい本だと思います。65才を目前にしている自分にとっては、これからの人生をどう生きるか、それを教えてくれる指南書のように受け取りました。
 児童書で小学校低学年向けとなっていますが、子どもたちはこの本を読んでどういった感想を持つのか知りたくなります。

 外見は変わらなくても、一日一日、そしてそのときどきの体験や経験が人を内面を成長させ、変えさせてくれる。
 一方、お子さんたちが生まれた時から今その時までの写真を並べて、その変化に気付き、一日一日であってもまた一瞬であっても、身体も変化をしているんだということもわかってくれるといいなと思いました。
 限られた時間だからこそ貴重であることや、互いに思いやれる友だちを持つことの大切さ、「日々是好日」という難解な言葉を子どもたちにもわかりやすく伝えてくれています。

 いい本に出逢えました(^_^)

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