悪事千里(あくじせんり)
悪いことは評判になりやすいというたとえ。
安居危思(あんきょきし)
平穏無事なときにも、万一の場合を考えて常に用心を怠らないことが重要であること。
安居楽業(あんきょらくぎょう)
置かれた状況などに心安らかに甘んじ、自分の仕事を楽しんですること。
医食同源(いしょくどうげん)
日常の食事に注意することが、病気予防の最善の策であるということ。
以心伝心(いしんでんしん)
文字や言葉によらず心と心で通じ合うこと。
一意専心(いちいせんしん)
ひたすら一つのことに心を集中すること。
一日不食(いちにちふしょく)
毎日、仕事に従事してからでないと食事をとらないこと。
一夜十起(いちやじっき)
人間は、私情や私心に左右されること。
一葉知秋(いちようちしゅう)
わずかな兆しから、物事の衰亡や大勢を察知すること。
一刻千金(いっこくせんきん)
時間の貴重なことのたとえ。
一視同仁(いっしどうじん)
差別することなくすべての人を見て愛すること。
一宿一飯(いっしゅくいっぱん)
通りすがりにちょっと世話になること。
一心同体(いっしんどうたい)
複数の人間が心を一つにして一人の人間のように固く結びつくこと。
一心不乱(いっしんふらん)
一つのことに心を集中して他のことに心を奪われないこと。
一長一短(いっちょういったん)
長所もあり短所もあり、完全ではないこと。
一飯千金(いっぱんせんきん)
わずかな恵みに対しても十分な恩返しをすること。
因果応報(いんがおうほう)
人の行いの善悪に応じてその報いがあらわれること。
飲河満腹(いんかまんぷく)
人にはそれぞれ分があり、分相応に満足すべきことをいう。
飲水思源(いんすいしげん)
物事の基本を忘れないたとえ。また、世話になった人の恩を忘れないこと。
雲心月性(うんしんげっせい)
名声や利益を求めることなく、超然としていること。
益者三友(えきしゃさんゆう)
交わってためになる三種類の友人。
温故知新(おんこちしん)
前に習ったことや昔の事柄を復習し考えて新たな道理や知識を会得すること。
解衣推食(かいいすいしょく)
人に慈悲を施すこと。また、人を重用すること。
改過自新(かいかじしん)
自分の過ちを改めて、気分を新たにすること。
開巻有益(かいかんゆうえき)
読書は大変ためになるものだということ。
下意上達(かいじょうたつ)
下の者の考えや気持ちが、上位の人によく通じること。
開心見誠(かいしんけんせい)
まごころをもって人に接し、隠しだてをしないこと。
開物成務(かいぶつせいむ)
物を開発し、事業を成就させること。また、人知を開いて成功に導くこと。
下学上達(かがくじょうたつ)
手近で初歩的なことから学んで、次第に高度で深い道に通じること。
学知利行(がくちりこう)
人がふみ行うべき道を、後天的に学んで理解し、そのよさを認め、意識的に仁道を実践すること。
夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)
見聞のせまい者が、自分の知識以外のものを信じようとしないこと。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の風景・風物。自然の美しさのたとえ。
眼光紙背(がんこうしはい)
読解力が高いこと。
眼高手低(がんこうしゅてい)
理想は高いが実力が伴わないこと。また、批評はうまいが創作力がないこと。
危言危行(きげんきこう)
言葉を正しくし、品性のある行いをすること。また、厳しい言行のこと。
疑事無功(ぎじむこう)
疑いながら事を行うようでは、成功は期待できないということ。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
むやみにたくさん飲み食いをすること。
救世済民(きゅうせいさいみん)
世の中をよくし、人々を苦しみから救うこと。
共存共栄(きょうぞんきょうえい)
互いに助けあって生存し、ともに栄えること。
胸中成竹(きょうちゅうのせいちく)
事前に成功の見込みをつけ、準備を整えておくこと。
苦学力行(くがくりっこう)
苦労して学問をすること。
君子九思(くんしのきゅうし)
君子が熟考しなければならない九つのこと。
経世済民(けいせいさいみん)
世の中を治め、人民を救うこと。
敬天愛人(けいてんあいじん)
天をおそれ敬い、人を愛すること。
形名参同(けいめいさんどう)
口で言うことと実際の行動を一致させること。
言易行難(げんいこうなん)
口で言うのはたやすいが、言ったことを実行するのはなかなかむずかしいということ。
厳正中立(げんせいちゅうりつ)
紛争の際、どちらにも味方しないで、固くかたよらない立場を守ること。
行雲流水(こううんりゅうすい)
物事に執着せず、自然のなりゆきに任せて行動すること。
高下在心(こうげざいしん)
事が成るか否かは心がけ次第で決まること。
高山流水(こうざんりゅうすい)
すぐれて巧みな音楽のこと。また、妙なる演奏のこと。
公平無私(こうへいむし)
一方にかたよることなく平等で、個人的な感情や利害に左右されないこと。
公明正大(こうめいせいだい)
公正で私心がなく、やましいところがないこと。
呼牛呼馬(こぎゅうこば)
相手の言うのにまかせて逆らわないこと。他人から誉められようとけなされようと取り合わず勝手にさせておくこと。
五十知命(ごじゅうちめい)
五十歳で天命を知ること。
後生大事(ごしょうだいじ)
常に心をこめて物事に励むこと。また、物を大切に保持すること。
五風十雨(ごふうじゅうう)
世の中が平穏であるたとえ。
困知勉行(こんちべんこう)
苦しんで学び努力して物事を実行すること。
採長補短(さいちょうほたん)
人の長所をとり入れ、自分の短所を補うこと。
三寒四温(さんかんしおん)
寒かったり暖かかったりすること。
山高水長(さんこうすいちょう)
人の品性が高大で高潔なたとえ。
三思後行(さんしこうこう)
物事を行う場合に、よくよく考えたのちにはじめて実行に移すこと。
三者三様(さんしゃさんよう)
考え方ややり方などが、人によってそれぞれ違うこと。
三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
何度も頭を下げて人に物を頼むこと。
三平二満(さんぺいじまん)
じゅうぶんではないが、心がやすらかで満足していること。
自給自足(じきゅうじそく)
必要な物を自分でまかない十分に足りるようにすること。
四苦八苦(しくはっく)
さんざん苦労すること。非常な苦しみ。
舌先三寸(したさきさんずん)
口先だけで誠実さがない。
七転八起(しちてんはっき)
失敗を重ねても、くじけることなく奮起すること。
舎近求遠(しゃきんきゅうえん)
身近に良いものがあることがわからず、遠くまでさがし求めること。
弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)
弱い者が強い者の犠牲にされること。
舎短取長(しゃたんしゅちょう)
短所や欠点をすてて、長所をのばすこと。また、つまらないものを排除して、よいものを取りあげること。
秋高馬肥(しゅうこうばひ)
空高く澄み渡ったさわやかな秋の季節をいう。
十五志学(じゅうごしがく)
十五歳で学問の道にこころざす。
修己治人(しゅうこちじん)
自分に徳を積んで世を治めること。
十人十色(じゅうにんといろ)
人の好みや考え方、性格などはそれぞれ違うということ。
縮衣節食(しゅくいせっしょく)
節約・倹約すること。
上行下効(じょうこうかこう)
上の者がすると、下の者がそれを見習うこと。
白河夜船(しらかわよふね)
知ったかぶりをいう。また、何も知らないほど、ぐっすり寝こんでしまうこと。
私利私欲(しりしよく)
自分の利益だけを考えて行動しようとする欲望。
心機一転(しんきいってん)
なにかをきっかけとして、気持ちがすっかり変わること。
真実一路(しんじついちろ)
嘘いつわりのないまことひとすじ。
人事天命(じんじてんめい)
人間として最善の努力を尽くして、結果は静かに運命にまかせること。
針小棒大(しんしょうぼうだい)
物事を実際より大げさにいう。
晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)
純真でけがれのない心のたとえ。
晴耕雨読(せいこううどく)
田園で悠々自適の生活をすること。
青松落色(せいしょうらくしょく)
交友が途絶えそうになることのたとえ。
誠心誠意(せいしんせいい)
純粋なまごころ。
精神統一(せいしんとういつ)
心のはたらきを一点に集中すること。
正正堂堂(せいせいどうどう)
手段や態度が正しくて立派なこと。また、陣容が整って意気盛んなこと。
青天白日(せいてんはくじつ)
心にやましいことがまったくないことのたとえ。
清風故人(せいふうこじん)
秋になってさわやかな風が吹いてくるのは、久しぶりに友人が訪ねてくれたようだということ。
雪月風花(せつげつふうか)
四季折々の自然の美しい景観のこと。
切問近思(せつもんきんし)
すべての事を身近な問題として切実に取りあげ、自分のこととして考えること。
善因善果(ぜんいんぜんか)
善い行いには善い果報があるということ。
先義後利(せんぎこうり)
まず道理を第一に考えて、利益は二の次にすること。
創業守成(そうぎょうしゅせい)
新しい事業を始めるのはやさしくその成果を守り維持してゆくのは難しい。
走馬看花(そうばかんか)
物事を大ざっぱに見て、その本質を窮めようとしないこと。
大器晩成(たいきばんせい)
大人物は往々にして、遅れて頭角をあらわすことのたとえ。
大義名分(たいぎめいぶん)
ある行為の根拠となる正当な理由や道理。
体元居正(たいげんきょせい)
善を身につけて正しい立場に身をおくこと。
大所高所(たいしょこうしょ)
細部にこだわらないで全体を見通す大きな観点のこと。
大信不約(たいしんふやく)
ほんとうの信頼関係はあらかじめ約束するような瑣末なものではない。
大同小異(だいどうしょうい)
細かい点に違いはあるが、だいたいは同じであること。
知行合一(ちこうごういつ)
本当の知は実践を伴わなければならないということ。
知者不言(ちしゃふげん)
物事をほんとうに知っているものは言わないものだ。
知者楽水(ちしゃらくすい)
知恵のある人は、知が滞ることなく自由に働き、そのさまが水に似ているので、水を好んで楽しむということ。
知足安分(ちそくあんぶん)
高望みをしないこと。
地平天成(ちへいてんせい)
世の中が平穏で、万物が栄えること。また、地変や天災がなく、自然界が穏やかなこと。
着眼大局(ちゃくがんたいきょく)
ものごとを全体として大きくとらえること。
直情径行(ちょくじょうけいこう)
周囲の状況や相手の気持ちにかまわず、自分の思ったとおりにふるまうこと。
痛定思痛(つうていしつう)
過ぎ去った苦難を振り返り、いまの戒めとする意。
適材適所(てきざいてきしょ)
その人の能力に適した地位や任務につけること。
灯火可親(とうかかしん)
涼しい秋は、あかりの下で読書するのに適しているということ。
読書三余(どくしょさんよ)
読書をするのに最も都合のよい三つの余暇のこと。
読書亡羊(どくしょぼうよう)
ほかのことに気をとられて肝心な仕事をおろそかにすること。
独断専行(どくだんせんこう)
自分一人の判断で勝手に物事を行うこと。
独立独歩(どくりつどっぽ)
他人に影響されることなく、自分の信ずる道を進むこと。
幕天席地(ばくてんせきち)
小さいことにこだわらないこと。また、志の大きいこと。
博聞強記(はくぶんきょうき)
広く書物に親しみ、内容をよく記憶していること。また、知識が豊富なこと。
博文約礼(はくぶんやくれい)
広く文献に目を通して学問を修め、礼をもって学んだことをしめくくり実践すること。
八方美人(はっぽうびじん)
誰にも悪く思われないように如才なく振る舞うこと。
反面教師(はんめんきょうし)
まねてはならないが逆に反省の糧となるような人・事物をいう。
百戦百勝(ひゃくせんひゃくしょう)
戦ってすべて勝つこと。*孫子はこれを必ずしも善しとせず、戦わずして勝つことを最善とした。
百人百様(ひゃくにんひゃくよう)
人によってそれぞれ違った考え方や方法があるということ。
氷炭相愛(ひょうたんそうあい)
世の中にありえないことのたとえ。また、友人どうしが互いに戒めあうたとえ。
品行方正(ひんこうほうせい)
行いや心が正しく、やましい点がないこと。
貧者一灯(ひんじゃのいっとう)
まごころの貴いことのたとえ。
風林火山(ふうりんかざん)
物事の時機や情勢に応じた行動のしかたのこと。
不解衣帯(ふかいいたい)
あることに不眠不休で専念すること。
不言実行(ふげんじっこう)
あれこれ理屈をいわずに黙って実際に行動すること。
無事息災(ぶじそくさい)
心配事やわざわいがなく平穏に暮らしていること。
文武両道(ぶんぶりょうどう)
学問と武芸。また、その両方にすぐれていること。
豊年満作(ほうねんまんさく)
農作物が豊かにみのり、収穫の多いこと。
報本反始(ほうほんはんし)
天地や祖先の恩に感謝し報いること。
無病息災(むびょうそくさい)
病気をしないで健康であること。
明鏡止水(めいきょうしすい)
邪念がなくすっきりと澄みきった心境。
名実一体(めいじついったい)
名称と実質、評判と実際とが一致していること。
有言実行(ゆうげんじっこう)
言ったことはかならず実行すること。
有名無実(ゆうめいむじつ)
名ばかり立派で実質がそれに伴わないこと。
油断大敵(ゆだんたいてき)
注意を怠れば必ず失敗を招くから警戒せよという戒め。
覧古考新(らんここうしん)
古きをかえりみて、新しきを考え察すること。
量体裁衣(りょうたいさいい)
状況に応じて物事を現実的に処理すること。
良知良能(りょうちりょうのう)
人間が生まれながらにそなえている知恵と才能。
理路整然(りろせいぜん)
話や考えの筋道がよく通っていること。
臨機応変(りんきおうへん)
状況や事態の変化に応じて適切な処置をすること。
冷暖自知(れいだんじち)
自分のことは他人から言われなくても自分でわかることのたとえ。
和顔愛語(わがんあいご)
なごやかで親しみやすい態度のこと。