悪戦苦闘(あくせんくとう)
困難を乗りこえようと非常な努力をすること。
悪木盗泉(あくぼくとうせん)
悪事に染まるのを戒める語。また、悪事に染まること。
安分守己(あんぶんしゅき)
身のほどをわきまえて生きること。
意志薄弱(いしはくじゃく)
自分の明確な意志をもたないさま。
一念発起(いちねんほっき)
あることを成し遂げようと決意すること。
一暴十寒(いちばくじっかん)
努力が少なく怠ることが多いのを戒めた語。
一粒万倍(いちりゅうまんばい)
わずかなものから多くの利益を得るたとえ。
一口両舌(いっこうりょうぜつ)
前に言った内容とくい違うことを平気で言うこと。
一寸光陰(いっすんのこういん)
ほんのわずかな時間のこと。
一寸丹心(いっすんのたんしん)
うそいつわりのないまごころ。自分のまごころを謙遜していう語。
一朝一夕(いっちょういっせき)
ほんのわずかな期間。非常に短い時間のたとえ。
一片氷心(いっぺんのひょうしん)
清く澄みきった心境のこと。
威風堂堂(いふうどうどう)
威厳に満ち溢れてりっぱなこと。気勢が大いに盛んなこと。
緯武経文(いぶけいぶん)
文武両道を重んじて国を治めること。
陰徳陽報(いんとくようほう)
人知れずよい事をする者には、必ずはっきりしたよい報いがあるということ。
縁木求魚(えんぼくきゅうぎょ)
不可能なことのたとえ。
格致日新(かくちにっしん)
物事の本質を追求して知識を高め、日々向上していくこと。
格物致知(かくぶつちち)
物事の本質をつきつめて理解し、知識を深めること。
家書万金(かしょばんきん)
家族からの手紙は、何よりもうれしいということ。
花朝月夕(かちょうげっせき)
春秋の季節の楽しみをいう。
我田引水(がでんいんすい)
自分の都合のいいように、考えたり事を進めたりすること。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)
疑いの心があると、なんでもないことにまで不安や恐怖を覚えるようになってしまうこと。
奇想天外(きそうてんがい)
思いもよらないような奇抜なこと。
鬼面仏心(きめんぶっしん)
見た目は恐ろしそうだが、本当は心がとてもやさしいこと。
旧態依然(きゅうたいいぜん)
昔のままで少しも進歩しないこと。
君子三戒(くんしのさんかい)
君子が自戒すべき三つの戒め。
形影相同(けいえいそうどう)
心の善悪がその行為にあらわれるたとえ。
軽薄短小(けいはくたんしょう)
うすっぺらで中身のないさま。
経文緯武(けいぶんいぶ)
文武の両道を兼ね備えていること。
外題学問(げだいがくもん)
うわべだけの学問。
言行一致(げんこういっち)
口で言うことと実際に行うことが一致していること。
厚顔無恥(こうがんむち)
あつかましくて、恥知らずなさま。
口耳講説(こうじこうせつ)
聞いたことをよく消化しないで、すぐにそのまま人に話すこと。
口耳四寸(こうじよんすん)
聞きかじりの学問。
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
時勢の推移を知らず、古い考えや習慣を固守する愚かさのたとえ。
国色天香(こくしょくてんこう)
すばらしい香りと国一番の美しさ。牡丹の別名。
刻露清秀(こくろせいしゅう)
すがすがしい秋の景色のたとえ。
歳寒三友(さいかん(の)さんゆう)
冬に友とすべき三つの植物、松と竹と梅。
歳月不待(さいげつふたい)
年月はすみやかに過ぎさり、人の都合などを待ってはくれないということ。
山紫水明(さんしすいめい)
自然の景観が清らかで美しいこと。
四海兄弟(しかいけいてい)
世界中の人々はみな兄弟のように仲良くすべきだということ。
四十不惑(しじゅうふわく)
四十歳であれこれ迷わなくなること。
耳熟能詳(じじゅくのうしょう)
何度も聞きなれていることは、詳しく説明することができるということ。また、物事を知りつくしていること。
実事求是(じつじきゅうぜ)
事実の実証にもとづいて物事の真理を追求すること。
射石飲羽(しゃせきいんう)
精神を集中して必死の思いで事にのぞめば、どんな困難なことでもできるということ。
熟思黙想(じゅくしもくそう)
物事を沈黙してじっくりと考えること。
熟慮断行(じゅくりょだんこう)
よくよく考えたうえで、思いきって実行すること。
小心翼翼(しょうしんよくよく)
気が小さくて、びくびくしているさま。*本来は慎み深くてうやうやしいさまをいう。
自力更生(じりきこうせい)
他人に頼らず自分の力で生活を改めていくこと。
思慮分別(しりょふんべつ)
物事に深く考えをめぐらし判断すること。
慎始敬終(しんしけいしゅう)
物事を始めから終わりまで気を引き締めてやりとおすこと。
尋章摘句(じんしょうてきく)
こまかいところに気をとられ、大局的な物の見方ができないこと。
身体髪膚(しんたいはっぷ)
からだ全体のこと。父母から受けついだ大切なものの意が込められている。
晴好雨奇(せいこううき)
晴雨どちらでもすばらしいながめ。
精神一到(せいしんいっとう)
全精神を一つに集中すればどんなことでも成し遂げられる。
積羽沈舟(せきうちんしゅう)
小さなものでもたくさん集まれば大きな力になるということ。
積厚流光(せきこうりゅうこう)
蓄積されたものが厚ければ、それだけその恩恵も大きいということ。
是是非非(ぜぜひひ)
客観的・公平に物事を判断すること。
浅学非才(せんがくひさい)
学識が浅く、才能も乏しいこと。
千差万別(せんさばんべつ)
さまざまな種類や違いがあること。
前人未到(ぜんじんみとう)
今までに誰も到達していないこと。
前程万里(ぜんていばんり)
これからの道のりが非常に遠いこと。また、将来の可能性や希望が大きいこと。
前途多難(ぜんとたなん)
行く先に多くの困難が予想されること。
前途有望(ぜんとゆうぼう)
将来に大いに見込みがあること。
前途洋洋(ぜんとようよう)
将来が明るく希望に満ちていること。
先難後獲(せんなんこうかく)
仁徳者は難事を先にして利益は後のこととすること。
千慮一失(せんりょのいっしつ)
どんなに賢い者にも多くの考えの中には一つぐらい誤りがある。
善隣友好(ぜんりんゆうこう)
隣の国と友人のように仲良くすること。
創意工夫(そういくふう)
新しいことを考え出し、いろいろ手段をめぐらすこと。
属毛離裏(ぞくもうりり)
子と父母との深いつながりのこと。
率先垂範(そっせんすいはん)
人に先立って模範を示すこと。
多蔵厚亡(たぞうこうぼう)
欲深い者は人間関係をそこなって、やがてはすべてを失ってしまうということ。
忠言逆耳(ちゅうげんぎゃくじ)
忠告は聞きにくいものだが、自分にとって真にためになるものだということ。
朝過夕改(ちょうかせきかい)
あやまちを犯せばすぐに改めるたとえ。
鳥語花香(ちょうごかこう)
鳥の鳴き声と花の香り。春ののどかな風物をいう。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
目先の違いにこだわり、事柄の本質を理解しないこと。
長目飛耳(ちょうもくひじ)
広く情報を収集し、物事を深く鋭く判断すること。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
命令や法令がすぐに変わって定まらないこと。
沈思黙考(ちんしもっこう)
沈黙して深くじっと考えこむこと。
低頭傾首(ていとうけいしゅ)
頭を低くして、身をつつしむこと。
当意即妙(とういそくみょう)
機転をきかせて、その場にあった対応をすること。
同床異夢(どうしょういむ)
同じ仲間や同じ仕事をしているものでも、考え方や目的がちがうことのたとえ。
同声異俗(どうせいいぞく)
人は本性は同じでも後天的な教育や環境によって品行に差を生じるたとえ。
読書三到(どくしょさんとう)
読書に大切な三つの心得のこと。
二人三脚(ににんさんきゃく)
二人が互いに助け合って事に当たること。
売剣買牛(ばいけんばいぎゅう)
戦争をやめて、武器を売り牛を買って、農業を盛んにすること。
破顔一笑(はがんいっしょう)
顔をほころばせて、にっこり笑うこと。
白砂青松(はくしゃせいしょう)
美しい海岸の景色のこと。
馬耳東風(ばじとうふう)
人の意見や批評を心にとめず聞き流すこと。また、何を言っても反応がないこと。
破天荒解(はてんこうかい)
今まで誰もしなかったことにはじめて成功すること。型破り。
万古長青(ばんこちょうせい)
良い関係がいつまでも続くこと。
万能一心(ばんのういっしん)
何事も一心に心を集中して学ばなければ身につかないということ。
万緑一紅(ばんりょくいっこう)
多くのものの中に、一つだけすぐれたものが存在すること。
美辞麗句(びじれいく)
巧みに飾り立てた美しい言葉。また、うわべだけを飾り立てた内容のない言葉。
風月玄度(ふうげつげんたく)
人と長いあいだ会っていないこと。また、心が清く私欲のない人を思うこと。
不将不迎(ふしょうふげい)
過ぎ去ったできごとをくよくよと悔やみ、まだ来ないことにあれこれ心を悩ますことをしないこと。
浮石沈木(ふせきちんぼく)
大衆の理に反した無責任な言論が威力をもつこと。
抱薪救火(ほうしんきゅうか)
害を除こうとしてかえってその害を大きくしてしまうこと。
暮雲春樹(ぼうんしゅんじゅ)
遠くの友を切になつかしむ情。
本末転倒(ほんまつてんとう)
物事の大事なこととそうでないことを逆にすること。
三日坊主(みっかぼうず)
何をしても飽きっぽくて長続きしないこと。
無為自然(むいしぜん)
何もしないであるがままにまかせる。
無我夢中(むがむちゅう)
あることに没頭して自分を忘れること。また、何かに熱中するあまり、他のことを気にかけないこと。
迷者不問(めいしゃふもん)
わからないことがあったら積極的に人に尋ねるべきだということ。
面壁九年(めんぺきくねん)
長年わきめもふらず勉学すること。
目食耳視(もくしょくじし)
外見にとらわれ、衣食の本源を忘れてぜいたくに流れること。
優柔不断(ゆうじゅうふだん)
いつまでもぐずぐずして物事の決断ができないこと。
用意周到(よういしゅうとう)
心づかいがゆきとどいて、準備に手ぬかりのないさま。
用和為貴(ようわいき)
人と人とが仲よくすることが最もたいせつであるということ。
六十耳順(ろくじゅうじじゅん)
六十歳で人の言うことが素直に受け入れられるようになった。