チンパンジー「アイ」の最期に想う

7月2日付け朝刊「天才チンパンジー・アイに哀悼を 功績たたえ京大がサイト開設」という見出しが目に留まりました。

その記事によると、「アイ」はアフリカ生まれの雌のチンパンジーで、推定1歳のときに京都大学ヒト行動進化研究所(旧霊長類研究所、愛知県犬山市)に。

チンパンジーの学習や記憶などの認知能力を調べる研究に半世紀近く貢献してきたアイは、数を使えるチンパンジーとして一躍有名になり、数々の実験で数字の大小や色を表わす漢字を理解できることなどを証明したそうです。

記事を読みながら「あ、そう言えば、テレビで実験風景を見たことがあるような・・・」。

そして、読み進める中で、次のエピソードに目頭が熱くなりました。

”体調が悪化しながらも、亡くなる前日まで実験に参加し、翌日の朝、2008年から「パートナー」として共に研究してきた足立幾磨准教授(47)にあいさつをしてグルーミング(毛づくろい)した後、夕方多くのスタッフに見守られて息を引き取ったそうである。”

なんという最期でしょうか。きっとぎりぎりの体調だったはずで痛みもあったであろうことは想像に難くありません。それでも、いつもの挨拶をきちんとするなんて、自分はきっとできないだろうなあ、でも、そんな最期が迎えられたらなあと、なんとも複雑な心境に。

種をこえた交流というのは、他にも、犬や猫といった身近な動物から、馬や象、イルカなどが挙げられますし、花や木といった植物も愛情を持って育てることによって応えてくれているように思えます。

数ある功績の中でも、アイが最期に見せてくれた足立先生に対する挨拶とグルーミングは、最大の功績のひとつであると言えるのかもしれません。

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