作・絵:真珠 まりこ
発行所:講談社
発行年月:2024年3月(第1刷)
出版社からの内容紹介:
『もったいないばあさん』誕生から20周年! 待望の新作は、子どもの頃のもったいないばあさんと、もったいないばあさんのおばあちゃんのおはなしです。もったいないばあさんは、田んぼでお米作りをしていたおばあちゃんから感謝をすること、生きものたちへの思いやり、命のつながり、敬うことなど、大事なことは何かを学んできました。
本書を読まれた方の中には、幼い頃の思い出やふるさとを思い出されることがあるかもしれません。大切にされてきた日本の心を未来に伝えるために、お子さん達にも読んでいただけたらと思います。
「だいじなことは みんな おばあちゃんから おそわった。つたえないのは もったいない」
原画は、イネの一本一本、和紙を染めて切って貼って、大変な時間と手間をかけて作られました。ぜひ、じっくりと見てていただきたいです。
随感随筆:
核家族化してしまっている今の世の中。おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住まないことは本当に「もったいない」ことだと思います。
「おばあちゃんのおばあちゃんたちはどこにいるの?」というお孫さんの問いかけに、おばあちゃんが胸に手を当てて、「ここにいるよ」と答えるおばあちゃん。この場面が心に沁みました。
昨年、父を亡くしてから寂しさ募る毎日ですが、いつかきっと、「ここにいるよ」と言える日が来ることを信じています。
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