作:シモーナ・チラオロ
訳:福本友美子
発行所:光村教育図書
発行年月:2023年2月(第1刷)
出版社からの内容紹介:
ミーノは、新しい家に向かうため、バスに乗った。はやく目的地に着きたいミーノに、運転手がかけた言葉の意味を探しながら、乗客たちとの出会いとふれあいを通して、成長する姿を描く。人生のささやかな瞬間に心温まる絵本。効率性が重視されがちな昨今、人生の本当の豊かさとは何かを考えるきっかけとなる作品です。
随感随筆:
旅立ちのときというのは不安と希望が入り交じってなんとも言えない気持ちになります。子どもの頃の記憶はほとんどありませんが、大学に入学し、初めて親元を離れて下宿生活に入ったときのことは今でも苦い思い出として心に残っています。この絵本を読んでいたらそのときのことが鮮明に思い出されました<苦笑>
この絵本はそんな旅立ちの不安を軽くしてくれる絵本だと思います。そして、自分だけではなくて、みんなそんな不安を抱えていて、それをみんなで助け合いながら生きていってほしいというメッセージが含まれている絵本だと思いました。
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