ことりのぴーと

ぶん／え：ディック・ブルーナ
やく：まつおか　きょうこ
発行所：福音館書店
発行年月：2021年5月

出版社からの内容紹介：
羽のない小鳥が、友達の親切に触れる物語。
小鳥のぴーとは、羽を一枚ももっていません。ぴーとは、他の小鳥たちのように、きれいな羽があったらなあと思っていました。そんなぴーとを見かねた友達の小鳥たちは、それぞれ一枚ずつ、自分の羽をあげることにします。皆から黄色い羽、赤い羽、青い羽、緑の羽をもらったぴーとは、カラフルな羽をもつ小鳥になりました。ぴーとの嬉しそうなこと！

随感随筆：
　この絵本は三年前に一度読んで、下書きに保存したままになっていました。それからずっと気になっていて、今日改めて読んでみて、この絵本の良さを再確認しました。
　対象年齢は２才からとなっていますが、もっと小さいときから読んであげてもいいように思います。
　羽を一枚も持っていない小鳥のぴーとのことを可哀想だと思い、自分の羽を分け与えるというこの絵本の内容は、大人にも、いや、大人こそ、大切にしないといけないと戒めています。

　ディック・ブルーナさんは２０１７年にお亡くなりになっていて、それから四年経って日本で発行されたようです。ブルーナさんがこの絵本に込めた思いを受け止めることができて本当によかったです。