おとうさんは103さい

作:信友 直子 
絵:吉田 尚令
発行所:さ・え・ら書房
発行年月:2023年12月(第1刷)

出版社からの内容紹介:
「これはおかあさんのおかげなんよ」
しあわせはきっと、ふつうの毎日の中にある。

映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』の
信友直子監督が贈る、「おとうさんの物語」。

広島県呉市で生まれたおとうさん。おかあさんと出会い、結婚して、わたしは生まれた。
おかあさんのやさしさのまほうにかけられて、わたしたち家族はいつもにこにこしていた。
ある日、おかあさんは庭にあじさいの木をうえた。まほうをかけられたあじさいは、
きれいに花を咲かせて……。
あれから長い月日がすぎたいまでも、おとうさんは庭のあじさいをだいじにしている。
きょうも、明るく、元気にくらしている、おとうさんは、103さい。

随感随筆:
 まるで私と両親のことのように思え、涙なくしては読むことができませんでした。

 「人生いろいろ」という歌もありますが、大正から昭和初期に生まれた人たちは多かれ少なかれ、この絵本に登場するご夫婦と似たようなところがあるように思います。
 夫婦間の愛情や思いやりがこの絵本にはたくさん詰まっています。
 この本は、絵本に分類されていますが、子どもたちにとっては児童書であり、大人にとっては生き方の指南書のようにも感じました。
 映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』も観てみたいとは思いますが、父が昨年他界したばかりで思い出すことが多くなり、辛く悲しくなりそうなので、もう少し落ち着いてから観ようと思います。
 

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