作:ジョン・J・ミュース
訳:三木 卓
発行所:フレーベル館
発行年:2012年8月
出版社からの内容紹介:
人生のなかで、迷い、立ち止まるとき、心の奥に問いかける…わたしたちは、どう生きるべきか-そのこたえを求めて、ニコライ少年と一緒に、3つのなぞを解く旅に出よう。アメリカの絵本作家ジョン・J.ミュースがロシアの文豪トルストイの名著『三つの疑問』を子どもたちに親しみやすい形にかえ、人としての真理をやさしく説きます。
随感随筆:
自分自身を振り返ってみると、ニコライと同じように漠然と、「自分は何がやりたいんだろう、何ができるんだろう」と考えていた時期がありました。そして、その答えが見つからないまま、「今」を大事にしてこなかったように思います。
レオが最後に、「自分たちがこうして生きているのは、3つのなぞの答えを知るためなんですよ」と諭すんですが、これは、「答えはあとになってわかる」「だから、生きている今、その時々を一生懸命生きなさい」と教えてくれているように感じました。
この絵本のはじめに、ニコライがこう言います。「ぼくは、いい人間になりたいんだ」と。
この思いがあるからこその悩みであり、3つのなぞが生まれるような気がします。
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