作:ピーター・ブラウン
訳:千葉茂樹
発行所:ブロンズ新社
発行年月:2010年1月 初版第1刷
出版社からの内容紹介:
こうきしんいっぱいの少年リーアムは、古い鉄道を探検していると、小さな草木を発見します。せっせと草木の世話を始めたリーアム。そこへ、多くの人がくわわって、コンクリートでおおわれたまちが、緑あふれる世界にかわります。ニューヨーク「ハイラインパーク」をモデルにした絵本。
随感随筆:
日本語に訳された題名は”ふしぎなガーデン”ですが、原題の英語は”The CURIOUS GARDEN”となっています。英和辞典で調べてみると、”好奇心が強い、奇妙な、珍しい、不思議な”などと訳されていました。
”知りたがりやの少年と庭”が副題のように思えますが、これが本題のようにも思えます。そして、これは”知りたがりやの少年”と”庭”ではなくて、”知りたがりやの少年”と”知りたがりやの庭”というように、”庭”がまるで人間のように意志を持って広がっていくような内容になっています。
植物の持つ力と、その成長を手助けする少年とがいっしょになって街を変えていくようすは、命の不思議さや力強さを感じさせてくれます。
こういった絵本をきっかけに、子どもたちが周りの自然に興味を持ってくれることを願いますし、ひいては自然を守り、地球を守ることにもつながっていくのではないかと期待しています。
個人的にひとつ残念なことは、絵本全体を通して、緑色がやや暗め、よく言えば深い緑色です。前半はそういった色合いがいいのかもしれませんが、段々と明るめの色調になっていくとか、せめて最後の場面だけは若葉を思わせるような、輝くような、そしてやわらかで明るい緑色だったらなあと思いました。

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