大きな木のおくりもの

作:アルビン・トレッセルト
絵:アンリ・ソレンセン
訳:中井貴惠
発行:あすなろ書房
発行年:1996年(初版)
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随感随筆:
 一本の木がどのようにして生まれ、育ち、朽ち果てていくのかが具体的にわかりやすく描かれていると思いました。そして、この一本の木が自然界のサイクルの中で果たす役割を描くとともに、そのためには、アリやミミズといった小さな虫たち、キノコやカビ、更には、季節の移り変わりや台風などの自然現象が果たす役割もまた欠かせないものであることも描かれています。
この絵本を読み終えたあと、身の回りの自然がこれまでとは違ってみえ、興味や関心を持って観てくれることを期待するんですが、このサイクルをただ単に自然科学的に捉えるんではなく、その自然界のサイクルの中に我々人間も存在し、そしてその自然に自分たちは生かされているんだということを感じ取ってもらえたらと思います。そう感じることができたら、自然を大切にする心も育まれていくように思います。
 この記事を書いている今、空にはツバメが飛び交い、この絵本の題材にもなっているクスノキが空に向かってまるで雲のようにモクモクと成長しています。それが毎年同じ時期に繰り返される自然の素晴らしさに気づくような、そんな人に育っていってくれたらいいですね。

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