出直し!漢字学習

「故」と「古」

「温故知新」という四字熟語にある「故」について調べました。「古」が含まれる漢字は多数ありますが、「故」の成り立ちは諸説あって、結局はっきりしたことはわかりませんでした。何が問題だったのか、などについて、思考の過程を記録し...
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「温」は「溫」

「温故知新」の「温」について調べました。特に問題ない漢字だと思って調べ始めたところ、いくつかの成り立ちの解説に疑問が残りましたので、自分なりに成り立ちを考えてみました。いつもの勝手な推論ですが、備忘録として残しておきたい...
四字熟語600

084:温故知新

読み:おんこちしん意味:前に習ったことや昔の事柄を復習し考えて新たな道理や知識を会得(えとく)すること。出典:『論語』<為政 第二>解説①: この四字熟語の出典『論語』は、孔子(こうし、紀元前552/551年~紀元前47...
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「愧󠄀」と「恥」

「仰天不愧󠄀」という四字熟語にある「愧󠄀」について調べてみました。常用漢字ではありませんので、常用漢字の「恥」とどんな違いがあるのかも調べてみたいと思います。 今回はまず「愧󠄀」の成り立ちからみていきます。「忄(心)」+...
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「不」は何の形?

「仰天不愧󠄀」という四字熟語にある「不」について調べてみました。よくみる漢字ですが、成り立ちについては植物としての「花」についての知識が必要で、とても勉強になりました。 では、まず「不」の意味の確認です。 「不」は他の言...
四字熟語600

147:仰天不愧󠄀

読み:ぎょうてんふき意味:心にやましいことがなければ、天に対して恥じることはないということ。出典:『孟子』<尽心章句・上>解説①: この四字熟語は、次のような文中に出てきます。 君子(くんし)には三つの楽しみがある。 第...
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「勇」と、「用・甬󠄀」再々考

「匹夫之勇」という四字熟語にある「勇」について調べようと思い、成り立ちを確認したところ、「う~ん、またか~」という感じでした<苦笑>。・甫:漢検準1級(2023年8月)・「甫」再考と「圃」「用」「甬」「同」(2025年5...
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「匹」は馬のお尻?

「匹夫之勇」という四字熟語にある「匹」ですが、てっきり、動物や魚、虫などを数えるときに使われるだけの漢字だとばかり思っていました。意味や成り立ちが興味深い反面、各辞典にある成り立ちに疑問も生じました。自分なりにその成り立...
四字熟語600

508:匹夫之勇

読み:ひっぷのゆう意味:考えることもなく、血気に逸(はや)るだけの勇気。出典:『孟子』<梁恵王章句・下>解説①: この四字熟語は、中国が戦国時代だった頃、斉という国の宣王(在位:紀元前319ー紀元前301年)という君主が...
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「早」は「匙(さじ)」の象形文字?

「是非之心」という四字熟語の「是」について調べていたところ、その成り立ちの組み合わせを「早」+「止」とし、「早」に「匙(さじ)」の意味があるとしている辞典がありました。それがどうにも納得がいかず、いろいろと調べてみました...
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「是」と「匙」

「是非之心」という四字熟語にある「是」について調べました。どうもいろいろな説があるようで、その原因はおそらく古い字形から「是」の意味を理解するのが難しいためだろうと思います。 結局答えは見つかりませんでしたが、わたしなり...
四字熟語600

364:是非之心

読み:ぜひのこころ意味:物事の是と非を正しく判別できる能力。出典:『孟子』<公孫丑章句・上>解説①: この四字熟語も、孟子と弟子の公孫丑(こうそんちゅう)との問答の中にあります。 「人間なら誰でも人をあわれむ心があって、...
思い出のひきだし

父の日に・・・

昨年(2024年)6月7日に父が亡くなって一年。 子煩悩な父でした。一枚目の写真と同じ場所で秩父が浦公園と言います。小さい頃、中州のような小島まで父が泳いで連れていってくれたことをなぜか覚えています。父が好きだったツツジ...
漢養舎の本棚

はるがもぞもぞ

文:内田麟太郎銅版画:南塚直子発行所:ポプラ社発行年月:2025年2月 第1刷出版社からの内容紹介:地球に生まれた喜びを感じられる、春の絵本。ぽかぽかしてきて むずむずしてきて くすぐったくて ちきゅうはとうとう わらい...
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「尚」と「向」

「読書尚友」に含まれる漢字の「尚」についてです。この漢字の成り立ちもなかなかやっかいです<苦笑>。 まず、意味の確認です。『漢字源 改訂第五版』『新漢語林 第二版』『角川新字源 改訂新版』の三冊をもとに意味をまとめてみま...
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「書」と「者」

「読書尚友」という四字熟語にある「書」の成り立ち。調べる前は、「こんなの、簡単だ~」と思っていたんですが、これがけっこう難しくて苦労しました<苦笑>。今回はいつもの三冊の辞典の成り立ちを補足するような感じになるかと思いま...
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「読」と「売」「買」

「読書尚友」という四字熟語にある「読」の成り立ちを確認しようと思い、調べ始めたところ、なにがなんだかわからなくなっていきました<苦笑>。今回もはっきりとした答えは見つかっていませんが、自分なりに納得できたこともあるので、...
四字熟語600

471:読書尚友

読み:どくしょしょうゆう意味:書物を読んで、昔の賢人を友とすること。出典:『孟子』<万章章句・下>解説①: この四字熟語に登場する「万章(ばんしょう)」は孟子の弟子の一人で、儒教における”賢人”と言われています。『史記』...
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「苗」と「猫」「錨」「描・画」

「助長抜苗」に含まれる「苗」について調べていたところ、いくつか面白いことがわかりました。また、「描・画」の関連性についても考えましたので、備忘録として残しておこうと思います。 まず、「苗」の成り立ちと意味ですが、わたしが...
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抜:常用漢字、漢検4級

「助長抜苗」という四字熟語に含まれる「抜󠄀」について調べてみました。今回も不明な点があって、納得できる結論には至りませんでしたが、思考過程だけでも残しておこうと思います。 まず、「抜」の意味を確認します。『漢字源 改訂第...
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